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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻11号

1986年11月発行

文献概要

今月の主題 意識障害へのアプローチ 意識障害のトピックス

脳死の診断基準

著者: 後藤文男1

所属機関: 1慶応大学医学部・神経内科

ページ範囲:P.1896 - P.1900

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 1986年の1月に厚生省「脳死に関する研究」班(班長・竹内一夫教授)によって「脳死の判定指針および判定基準」1)が発表されてから,医学界のみならず,一般社会的にも論議を呼び,医学雑誌はもちろん,新聞や一般雑誌にも脳死の問題がしばしば取り上げられている.従って医師にとっては脳死に関する正確な知識と,脳死を正しく診断出来る能力を要求されている.しかし,医師といえども神経内科,脳外科,救急医学,麻酔科などの専門家以外では,必ずしもこれらの社会的要求に答えるだけの能力を有していないのが実状ではないだろうか.前述の厚生省の判定指針および判定基準は膨大な資料をもとにして,国際的評価にも耐えられる正確さを維持しながら,すべての医師が理解し,実際に使用出来るように配慮されている.是非一読をおすすめするが,その生まれるに至った背景を含めて簡単な紹介を行いたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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