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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻11号

1986年11月発行

文献概要

講座 図解病態のしくみ 内分泌代謝疾患・11

インスリン依存性糖尿病

著者: 吉岡成人1 松田文子1 葛谷健1

所属機関: 1自治医科大学・内分泌代謝科

ページ範囲:P.1982 - P.1989

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 糖尿病はインスリンの作用不足に基づく糖代謝を中心とした種々の代謝異常をきたし,罹病期間が長期化するにつれ,特異な細小血管障害や神経症をきたす疾患である.臨床的には残存インスリン分泌能の程度により,インスリン依存性糖尿病(IDDM)とインスリン非依存性糖尿病(NIDDM)とに大別され(WHO Study Group,1985,表1),病因論的には自己免疫機序による膵島B細胞障害の結果,インスリン分泌能の廃絶をきたすI型糖尿病と遺伝的素因によると思われるインスリンの分泌不全や,肥満などによるインスリン抵抗性によって発症するII型糖尿病に大別される.
 本稿では病因論的にはI型,インスリン依存度の面からみたIDDMを対象として病態を中心に説明する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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