文献詳細
文献概要
今月の主題 血流障害と血栓・塞栓症 病態生理
下肢静脈疾患
著者: 今岡真義1
所属機関: 1大阪府立成人病センター・外科
ページ範囲:P.2012 - P.2013
文献購入ページに移動 血管内を流れる血液は,本来流動性を保って流れる必要があり,血液が血管外に出る出血時に複雑な止血機構が働き,血塊を作って止血させる.したがって血管内で血栓を作り血流が阻止されることは病的な変化である.
血管内で血流が流動性を保って流れるためには,いわゆるVirchowの3原則を満たさなくてはならない.すなわち,1)血管内皮細胞が連続性を保って存在すること,2)血流のうっ滞がなく一定の流速を保っていること,3)血小板,凝固・線溶が適当な動的平衡を保っていること,の3つである.これら3つのうち,いずれに破綻が生じても,血栓形成の原因になる.
血管内で血流が流動性を保って流れるためには,いわゆるVirchowの3原則を満たさなくてはならない.すなわち,1)血管内皮細胞が連続性を保って存在すること,2)血流のうっ滞がなく一定の流速を保っていること,3)血小板,凝固・線溶が適当な動的平衡を保っていること,の3つである.これら3つのうち,いずれに破綻が生じても,血栓形成の原因になる.
掲載誌情報