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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻12号

1986年12月発行

文献概要

今月の主題 血流障害と血栓・塞栓症 診断

超音波ドップラー法による診断

著者: 石丸新1

所属機関: 1東京医科大学・外科

ページ範囲:P.2030 - P.2032

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 □ドップラー倫理と血流測定の原理
 一定の周波数をもつ音波を運動する物体に向かって発射すると,その物体より反射する音波の周波数は物体の運動速度に相関して変化するという理論が1842年クリスチャン・ドップラーによって提唱され,ドップラー効果といわれている.滑走路を離陸しようとするジェット機の爆音が,地上では通過する際に急激に変調して聞こえるのもそのひとつの現象である.
 超音波ドップラー装置は,皮膚上においた血流測定用プローブ(探触子)先端より細い超音波ビームを発射し,これが血管内を流れる赤血球に衝突して発生する反射波の一部を再びプローブにて感知し,トランスデューサー回路内にてこれを可聴周波数に変換する機能をもっている.赤血球のプローブに向かって移動する速度が早いほど反射波の周波数は増加し,その血流速度は次の式にて算出される1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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