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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻12号

1986年12月発行

文献概要

今月の主題 血流障害と血栓・塞栓症 治療総論

抗凝固療法—ヘパリンの使い方

著者: 小林紀夫1

所属機関: 1群馬大学医学部・第3内科

ページ範囲:P.2042 - P.2043

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 血栓の成立に血流,血管壁および血液性状の変化が関与することは周知である.血栓症の内科的治療として種々の抗血栓剤が用いられているが,そのほとんどは血液性状の変化を是正することを目的としている.これには抗血小板薬,抗凝固あるいは線溶療法などが主として行われている,血栓・塞栓を直接溶解して血流の回復を期待できるのは線溶療法のみである.他は血栓の進展や再発の予防を目的として,あるいは血栓症発症の危険率の高い症例に予防的に使用されている.
 以下,抗凝固療法の一つであるヘパリン療法につき概説したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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