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文献概要
今月の主題 血流障害と血栓・塞栓症 治療総論
下大静脈フィルター挿入術
著者: 古寺研一1
所属機関: 1東京都済生会中央病院・放射線科
ページ範囲:P.2056 - P.2058
文献購入ページに移動 下肢ないし骨盤の静脈血栓症は,しばしば肺塞栓症をきたす.これを予防するために,1940年代より下大静脈結紮術が行われていたが,1958年にDe Weeseらにより,下大静脈フィルターが考案された(これは,外科的に行うものであった).
その後,Mobin-Uddin filter(図1),Kimray-Greenfield filter(図2)などの,カテーテルを使用して下大静脈内に挿入するフィルターが開発された.しかし,これらは頸静脈ないし大腿静脈を切開してカテーテルを挿入しなければならなかったが,最近では,Seldinger法にて経皮的に挿入可能なフィルターが開発されている.本稿では,この新しいフィルター(Gunther vena cava filter)を中心に述べることにする.
その後,Mobin-Uddin filter(図1),Kimray-Greenfield filter(図2)などの,カテーテルを使用して下大静脈内に挿入するフィルターが開発された.しかし,これらは頸静脈ないし大腿静脈を切開してカテーテルを挿入しなければならなかったが,最近では,Seldinger法にて経皮的に挿入可能なフィルターが開発されている.本稿では,この新しいフィルター(Gunther vena cava filter)を中心に述べることにする.
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