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文献概要
今月の主題 血流障害と血栓・塞栓症 治療各論—How to manage
肺塞栓症
著者: 岡田道雄1
所属機関: 1杏林大学医学部・第2内科
ページ範囲:P.2074 - P.2075
文献購入ページに移動肺塞栓症のmanagementを理解するためのポイント
1.基本的病態は急性肺性心(右心負荷)である.
2.自・他覚所見は,広範囲の肺動脈が閉塞されて生ずる閉塞症状と,末梢肺動脈の完全閉塞による所見に大別されるが,特異的なものはない(図中A,B).
3.診断確定には肺シンチグラムと肺動脈造影が必要である(図中②).
4.肺塞栓症は塞栓が生じた瞬間が最も重篤で,そこで頓死する例も多いが,そこを乗り切って再発さえ防止すれば(診断を見逃して治療が遅れ,再発により死亡する例が多い),血栓は自己融解して症状は急速に回復し,予後は比較的良好である.
5.大部分で下肢深部静脈血栓が原因である.
1.基本的病態は急性肺性心(右心負荷)である.
2.自・他覚所見は,広範囲の肺動脈が閉塞されて生ずる閉塞症状と,末梢肺動脈の完全閉塞による所見に大別されるが,特異的なものはない(図中A,B).
3.診断確定には肺シンチグラムと肺動脈造影が必要である(図中②).
4.肺塞栓症は塞栓が生じた瞬間が最も重篤で,そこで頓死する例も多いが,そこを乗り切って再発さえ防止すれば(診断を見逃して治療が遅れ,再発により死亡する例が多い),血栓は自己融解して症状は急速に回復し,予後は比較的良好である.
5.大部分で下肢深部静脈血栓が原因である.
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