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グラフ 消化管造影 基本テクニックとPitfall
胃(5)—隆起性病変;ポリープ,粘膜下腫瘍
著者: 西俣寿人1 西澤護2
所属機関: 1鹿児島大学医学部・第2内科 2東京都がん検診センター
ページ範囲:P.2126 - P.2134
文献購入ページに移動西澤 前回に引きつづき,ポリープの特殊例についてお話を伺いたいと思います.たとえば,一見,ポリープ様にみえても,いろいろな特殊例がありますね.ただのポリープだと思っていても,往々にしておかしな現象を呈するようなこともあるわけですが,これなどはどうでしょうか(図1).
西俣 立位の充満像(図1a)と二重造影像(図1b)で前庭部のpylorus ring近くに腫瘤陰影が見られます.ところが圧迫像(図1c)では球部に透亮像が見られます.これは前庭部の隆起性病変がbulbusのほうに,いわゆるinvaginationを起こしたものと思われます.もちろん,山田のIV型のポリープで良性でした.
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