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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻12号

1986年12月発行

文献概要

講座 図解病態のしくみ 内分泌代謝疾患・12

インスリン非依存性糖尿病(NIDDM),その他の糖尿病

著者: 粟田卓也1 岩本安彦1 松田文子1 葛谷健1

所属機関: 1自治医科大学・内分泌代謝科

ページ範囲:P.2150 - P.2158

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インスリン非依存性糖尿病(NIDDM)
 1)概念
 糖尿病は古くから記載された疾患であるが,その概念は時代とともに変遷し,今日では表1のような特徴を有する不均一な疾患群として理解される1)
 成因不明のいわゆる一次性糖尿病は,インスリン依存性糖尿病(IDDM)とインスリン非依存性糖尿病(NIDDM)に分けられる.インスリン依存性というのは生命の維持,ケトーシスの防止にインスリン注射を不可欠とするという意味であり,したがってNIDDMとはインスリンを注射しなくても直ちにケトーシスや生命の危険をきたすことのない糖尿病ということになる.生命維持にはインスリンが不要であっても,血糖コントロールには経口剤では効果不十分で,インスリンを必要とする場合があるが,このような症例もNIDDMに含める.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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