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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻13号

1986年12月発行

文献概要

臨時増刊特集 図解 診療基本手技 Ⅲ 救急手技 D 緊急検査法

44.心臓超音波検査法

著者: 鈴木順一1 羽田勝征1 坂本二哉1

所属機関: 1東京大学医学部・第2内科

ページ範囲:P.2348 - P.2353

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適応と禁忌および合併症
 心臓超音波検査法は心臓・胸部大血管系の形態的情報,機能的情報および血流情報を提供するものであり,その非侵襲性と検査手技の簡便性とから,本法は緊急時に十分対応し得る検査法である.したがって緊急時に,これらの情報が診断および治療に必須と考えられるすべての場合が適応であり,禁忌となる場合はない.
 実際には,突然の呼吸困難,胸痛およびショックが本法の適応となる症状である.急性心筋梗塞,狭心症,解離性大動脈瘤,心タンポナーデ,心筋炎および先天性心疾患,後天性弁膜症,うっ血型心筋症,心膜疾患,肺疾患などによる急性心不全が鑑別疾患である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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