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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻13号

1986年12月発行

文献概要

臨時増刊特集 図解 診療基本手技 Ⅲ 救急手技 E その他

48.Sengstaken-Blakemore tube使用法

著者: 杉原隆1 幕内博康1 三富利夫1

所属機関: 1東海大学医学部・外科

ページ範囲:P.2366 - P.2369

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 食道静脈瘤破裂に対するballoon圧迫止血は,1930年のWestphalに始まり,以後種々の管が考案されてきたが,現在臨床の場で広く使用されているものはdouble balloon tubeである.これには3腔構造のSengstaken-Blakemore tube(S-Btube)と,これを改良した4腔よりなるMinnesota tubeがある.S-B tubeは,食道・胃balloonの送気用と,胃内容吸引洗浄用の3腔管であり,一方,Minnesota tubeは,さらに食道balloonの口側に食道内吸引用の孔が付いており,食道内の血液や唾液を除去できる利点がある(図1).また特殊なものとして,内腔から静脈瘤の出血部位を観察できる出月氏tubeも考案されている.
 S-Btubeは,食道静脈瘤出血に対して最も手軽で有効な止血手段として,世界的に広く用いられている.その適応および使用法につき解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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