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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻2号

1986年02月発行

文献概要

今月の主題 止血機構とその異常 トピックス

プロテインC,トロンボモジュリンによる凝固制御

著者: 鈴木宏治1

所属機関: 1三重大学医学部・検査医学

ページ範囲:P.200 - P.203

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 試験管内の血液凝固では,大部分のプロトロンビンが,またフィブリノゲンはすべてが消費される.しかし血管内では,内壁に備わった少なくとも2つの機構により凝固は制御調節されている.1つは,血管内皮細胞上のヘパリン様物質を介するプロテアーゼ阻害因子,アンチトロンビンIII(AT III)によるトロンビンやXa因子の阻害反応であり,もう1つは内皮細胞上のトロンボモジュリンを介して活性化されるプロテアーゼの,プロテインCおよびその補助因子のプロテインSによる凝固阻害反応である.本稿では,プロテインCおよびトロンボモジュリンによる凝固制御とその臨床的意義について解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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