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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻2号

1986年02月発行

文献概要

今月の主題 止血機構とその異常 トピックス

線溶機構とその先天異常

著者: 坂田洋一1

所属機関: 1自治医科大学血液医学研究部門・止血血栓

ページ範囲:P.204 - P.206

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 最近食生活が欧米化してくるに伴い,日本でも脳血栓,心筋梗塞をはじめとする血栓症の患者が増加傾向にある.生理的にも,たとえば外傷に伴う出血を防ぐために生体は止血栓を作る.後者の場合も最初は失血を防ぐために止血栓は重要な役割を果たすが,あまり長期に存在すると組織に虚血変化をきたすことになる.生体はこれを調節するために,網内系細胞による貪食と,主としてプラスミノゲン(Pg),プラスミン(Pm)系を介する線溶機構を持っている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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