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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻2号

1986年02月発行

今月の主題 止血機構とその異常

治療の進歩

特発性血小板減少性紫斑病(ITP);治療の動向

著者: 野村武夫1

所属機関: 1日本医科大学・第3内科

ページ範囲:P.276 - P.279

文献概要

 特発性血小板減少性紫斑病(ITP)に対する標準的な治療法は副腎皮質ステロイド投与,摘脾,および免疫抑制剤投与である.これらの治療法は歴史が長く,それぞれの適応と臨床的有用性についておおむね評価が定まっているといってよく,教科書にも記されている.ところが実際には,標準的治療のすべてに不応性もしくは不耐性を示し,血小板数を出血の危険がないレベルに維持するのが困難な場合がある.このような難治性ITPに対して試みられる治療法には表1に示したものがあり,そのなかから最近注目されているγ-グロブリン大量静注とダナゾールの2つを取り上げてみることにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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