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カラーグラフ 皮膚病変のみかたとらえ方
内臓癌の存在を示唆する皮膚病変
著者: 石川英一1 大西一徳1
所属機関: 1群馬大学医学部・皮膚科
ページ範囲:P.314 - P.315
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内臓癌の存在を示唆する皮膚病変は,特異的皮膚病変と非特異的皮膚病変とに大別される.(a)特異的皮膚病変は内臓癌の皮膚転移で,したがって病変皮膚には原則として癌細胞が証明される.それに対して,(b)非特異的皮膚病変は,内臓癌との合併頻度が高い皮膚病変または皮膚疾患を言う.内臓癌と皮膚病変との関連性については,なお不明の点が多いが,定型例の場合は内臓癌の摘除により皮疹は軽快することが少なくない.したがって臨床医としては,これらの皮膚病変または疾患をみた場合,常に癌を含む内臓悪性腫瘍の存在を考慮する必要がある.
内臓癌の存在を示唆する皮膚病変は,特異的皮膚病変と非特異的皮膚病変とに大別される.(a)特異的皮膚病変は内臓癌の皮膚転移で,したがって病変皮膚には原則として癌細胞が証明される.それに対して,(b)非特異的皮膚病変は,内臓癌との合併頻度が高い皮膚病変または皮膚疾患を言う.内臓癌と皮膚病変との関連性については,なお不明の点が多いが,定型例の場合は内臓癌の摘除により皮疹は軽快することが少なくない.したがって臨床医としては,これらの皮膚病変または疾患をみた場合,常に癌を含む内臓悪性腫瘍の存在を考慮する必要がある.
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