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講座 図解病態のしくみ 内分泌代謝疾患・2
クッシング病・クッシング症候群
著者: 金子健蔵1 斉藤寿一1 葛谷健1
所属機関: 1自治医科大学・内分泌代謝科
ページ範囲:P.349 - P.357
文献購入ページに移動クッシング症候群の原因は,当初米国の外科医Cushingが下垂体好塩基性腺腫と考えたが,副腎腫瘍でも同様の臨床所見を呈することが明らかにされた.次いでACTHのラジオイムノアッセイの確立を契機に異所性ACTH症候群の存在が実証された.さらに,近年Valeら2)によりCRF(corticotropin-releasing factor)が単離同定され,CRF産生腫瘍によるクッシング症候群が報告されるに至った.
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