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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻3号

1986年03月発行

今月の主題 アルコール障害

アルコール依存症

アルコール精神病

著者: 加藤伸勝1

所属機関: 1都立松沢病院

ページ範囲:P.418 - P.419

文献概要

 アルコール精神病の記載は,Meyer E(1903)に始まるらしいが,正式にはいつから用いられるに至ったか分からない.中毒性精神病(Intoxikationspsychose)の記載はより古くからあるが,その概念は必ずしも明確ではない.特に急性精神病と慢性精神病の区別と,その両者のいずれをアルコール精神病の概念の中に取り込むかについては見解が分かれ,後者のみを取り上げるものと前者も含む場合とに分かれていた.しかし,大部分はいわゆる慢性アルコール中毒(アルコール依存度)の基盤の上に生じる精神病状態をアルコール精神病とする立場のものが多かった.なお,アルコール精神病の概念の歴史的変遷については,筆者の総説1)を参照されたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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