文献詳細
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今月の主題 アルコール障害 アルコール救急医療
アルコール離脱症状群
著者: 小杉好弘1
所属機関: 1小杉クリニック
ページ範囲:P.452 - P.454
文献購入ページに移動 アルコール依存症者にあって,なんらかの理由による飲酒の中断や減量により,血中アルコール濃度の低下に伴って生ずる中枢神経系全体の過剰興奮状態をアルコール離脱症状群と称する.このアルコール離脱症状群は,Victor & Adams1)によって1953年に麻薬やバルビツレート依存の離脱症状群と類似のものとして,最初に記載された.特殊な例としては,女性のアルコール依存症者から生まれた新生児で,その発現をみたという報告2)がある.
Victorらは,多数の振戦せん妄例の臨床的観察から,アルコール離脱症状群を経時的にみて,離脱後早期に出現する小離脱症状群と,その後に出現する大離脱症状群とに区分した(図1).
Victorらは,多数の振戦せん妄例の臨床的観察から,アルコール離脱症状群を経時的にみて,離脱後早期に出現する小離脱症状群と,その後に出現する大離脱症状群とに区分した(図1).
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