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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻3号

1986年03月発行

演習 —内科専門医による—実践診療EXERCISE

発熱,息切れ/激しい前胸部痛

著者: 高林克日己1

所属機関: 1松戸市立病院・内科

ページ範囲:P.513 - P.516

文献概要

 34歳の女性.発熱,多発性関節痛,蛋白尿,白血球減少,抗核抗体,抗DNA抗体陽性などからSLEと診断されて入院し,腎生検ののちにprednisolone 60mg/日にて治療を受けていた.腎生検の結果はfocal proliferative glomerulonephritisで,治療開始後臨床症状の改善をみた.しかしprednisolone 60mg投与が6週間経過した頃から再び発熱,頭痛,息切れを訴えるようになった.咳嗽・喀痰はほとんど認めなかった.入院時から軽度の肝障害があり,ST合剤(スルファメトキサゾール・トリメトプリム),INHなどは投与していなかった.
 理学所見:身長156cm,体重50 kg,血圧120/64,脈拍96/分,整,呼吸数28/分,体温38.4℃.舌やや乾燥,頚静脈怒張なし.心音・呼吸音異常なし.肝脾腫,下腿浮腫なし.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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