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雑誌目次

雑誌文献

medicina23巻4号

1986年04月発行

雑誌目次

今月の主題 消化器薬の使い方

理解のための10題

ページ範囲:P.642 - P.644

消化性潰瘍

H2-blockerの臨床薬理学

著者: 石崎高志

ページ範囲:P.560 - P.565

 H2-blockerの開発は,histamineのimidazole環を化学構造的に変換することにより開発された.当初,約200の化合物が詳細に検討されたが,histamine受容体を比較的特異に阻害するものとしてburinamideが開発された.その後metiamideが開発されたが,これら2つの薬剤は副作用などのために臨床応用の機会を与えられないまま,cimetidineの開発が進められた.これら当初のH2-blockerはその化学構造式の中にimidazole環を有していたが,furan化合物としてranitidineが開発されるに至り,imidazole化合物であることがH2受容体遮断作用を有するための必須条件ではないことが明らかにされた.さらに近年では,thiazole化合物であるfamotidineの開発をみるに至り,現在もその他いくつかのH2-blockerの開発が急速に進んでいる.
 ここでは,現在臨床上使用されているcimetidine,ranitidine,famotidineに関するH2-blockerの臨床薬理学的知見に焦点を当ててまとめることにする.

H2-blockerの問題点

著者: 川井啓市

ページ範囲:P.566 - P.567

 Blackらによって開発されたHistamine-2受容体拮抗剤(以下H2-blockerと略す)は胃酸分泌を壁細胞のhistamine受容体のレベルで抑制するものであり,新しい消化性潰瘍治療剤として確固たる位置づけをもつに至った.
 すなわち,単離壁細胞を用いてH2-リセプター,アセチルコリン・リセプター,ガストリン・リセプターの存在が証明され,酸分泌の機構が分子レベルで解明されるなど,H2-blockerの開発は消化管生理学の進歩に多大の貢献を果たしたのである.また1982年に本邦でも臨床的に応用されるようになると,自覚症の消失,潰瘍ニッシェの消失において,過去の薬剤と比較して著しい効果が証明され,手術例の激減と相俊って消化性潰瘍の治療方法が書きかえられてきたのである.

プロトンポンプおよびその阻害薬

著者: 岡部進

ページ範囲:P.568 - P.569

 胃粘膜壁細胞より塩酸(H)が分泌されるが,その詳細な機序については不明であった.とくに,pH7.0の壁細胞内からpH1.0に近い胃腔内に,約100万倍の濃度勾配に逆らっての分泌には当然,能動輸送系の関与が示唆されていた.この酸分泌の最終段階の機序の一端が,近年の研究により解明されてきたので概説する.

ProstaglandinとCytoprotection

著者: 小林絢三

ページ範囲:P.570 - P.571

 胃粘膜には,さまざまな傷害因子,すなわち,自らが産生する胃酸,ペプシン,また,十二指腸からの胆汁の逆流,さらには,種々の温度,pHをもつ食餌(微生物),アルコール,薬物などからそれを保護し,その恒常性を保とうとする機構がある.これらの傷害因子に対して粘膜が抵抗できなければ,急性あるいは慢性のびらんならびに潰瘍性病変が発生する.これに対して,制酸剤ならびに酸分泌抑制剤が治療効果を発揮することはよく知られているが,しかし,初期治療で有効であっても,再発を防止することには限界があることもまた指摘されている1)
 一方,プロスタグランディン(PG)は,生体のあらゆる臓器の細胞膜燐脂質からホスホリパーゼA2により遊離され,合成酵素の作用により,PGE2,PGI2ならびにTXA2などのプロスタノイドが合成される2,3)

液体制酸剤の使い方

著者: 梅田典嗣

ページ範囲:P.572 - P.573

 制酸剤(antacid)は胃酸を中和するアルカリ性の化合物で,H2受容体拮抗剤(H2-blockerと略す)の出現した現在でも,なお潰瘍治療剤として主流を占めている薬剤である.
 一般に"No acid,no ulcer"といわれるように消化性潰瘍の発生には胃酸の存在が必須とされ,また潰瘍痛の原因として酸の存在が重視されている.したがって,制酸剤による胃酸の持続的中和およびペプシンの不活化は,消化性潰瘍の治療上その目的に合致している.

粘膜保護剤の使い方

著者: 石森章

ページ範囲:P.574 - P.575

 □潰瘍治療における粘膜保護剤の位置づけ
 消化性潰瘍の病因・発生機序は,治療との関連から2段階に分けて考えるのが便利である.すなわち第1段階は潰瘍発生の契機となった直接の原因で症例毎に異なるのが特徴であり,対策もそれぞれ異なる.これに対して第2段階は第1段階の結果惹起されたいわゆる攻撃因子・防御因子間のバランスの喪失に基づく胃液による組織消化の過程であり,全症例に共通である.したがって,第2段階の治療は失われたバンランスの回復を目標とし,病態生理学的特性に基づく症例毎の多少の調整は残されているものの,原則として全症例に一律に実施される.
 消化性潰瘍の原因療法は,上述のように症例特異的な第1段階治療と,全症例に共通な第2段階治療からなるが,第1段階治療は実地診療上原因の究明が必ずしも容易でないことを反映して実施に困難を伴うことが多いのに対し,第2段階治療は潰瘍治療の主流を占めており,表のように分類される.すなわち,失われたバランスは攻撃因子対策すなわち胃液の消化力抑制と防御因子対策の二面から回復されるが,粘膜保護剤は後者に属し,相対的に弱体化した粘膜側の防御力を補強することを目標としている.

再発予防のための薬剤選択

著者: 三宅健夫

ページ範囲:P.576 - P.578

 近代社会の心身ストレス過剰の状況のもとに生活していても,大部分の人達は潰瘍から免れている.発症し,再発をくり返す潰瘍人口は比較的限定されていて,これらの潰瘍症集団の中で再発がくり返されてゆくのである.

上部消化管出血

バソプレシンの使い方

著者: 正田良介 ,   松枝啓

ページ範囲:P.580 - P.581

 現在,急性上部消化管出血に対し,バソプレシン(vasopressin)の投与は,臨床上,広く用いられている.1950年代後半から,食道静脈瘤破裂などの急性上部消化管出血に対し,バソプレシンの有効性を示唆する研究が数多く報告されてきた.しかし,他方では,その投与経路および投与量も含め,治療効果に関しては確定的ではない面も多い.
 そこで,現在までの知見をまとめ,薬理学的作用と,それに基づく合理的かつ臨床上実用的な投与法について,以下に述べる.

食道疾患

逆流性食道炎の治療薬の使い方

著者: 関口利和

ページ範囲:P.582 - P.583

逆流性食道炎の病態
 薬剤の使い方の前に,本疾患の病態を簡単に記述する.本疾患の直接原因は,胃液や胆汁などの消化液の食道内逆流による粘膜の損傷であるが,発症に関しては種々な要因が関与している.欧米では消化液のgas-troesophageal reflux(GER,胃食道逆流)によって発症することを重視し,GERに起因する食道疾患のみならず呼吸器疾患をも含めてgastroesophageal refluxdiseaseと呼んでいる.
 消化液のGERは,古くは機械的要因のみが関与していると考えられていた.この機械的要因として,①逆流防止弁(食道胃接合部)の機構不全と,②外因性加圧とがあるが,機械的要因が破綻している代表的な疾患としては食道裂孔ヘルニアであると主張されてきた.しかし,逆流性食道炎は食道裂孔ヘルニアが必要条件でなく,その他の疾患にも併発している.逆流性食道炎の関連疾患を表1にあげる.

アカラシアの薬物療法

著者: 本郷道夫

ページ範囲:P.584 - P.585

 アカラシアは,食道蠕動波の消失と食道下端括約部(lower esophageal sphincter;LES)の弛緩不全を特徴とする原因不明の疾患である.その主な特徴は,LES弛緩不全のため,食物の通過障害が起こることである.臨床症状はこの通過障害に基づくもので,嚥下障害,食物逆流,体重減少が80%以上の頻度で認められる.本症の治療は,LES圧を低下させることにより,通過障害を改善させることに主眼がおかれている.現在,一般的に行われている治療法は,手術による筋層切除術(esophagomyotomy),特殊なバルーンによる強制拡張術(forceful pneumatic dilatation)があり,いずれもLES圧を低下させることを目的としたものである.

炎症性腸疾患

炎症性腸疾患の薬物療法

著者: 小林世美

ページ範囲:P.586 - P.589

 炎症性腸疾患の薬物治療は,疾病を完全に治癒させるものではないが,症状を緩解させ,さらには肉眼所見や時には組織学的な改善をもたらすところまで疾病を抑えうる.しかしながら,ほとんどのケースで若干の組織学的病変は常に残存し,治療が打ち切られたり,何らかの要因が働くと,再燃,再発が起こりやすい.一方,上手に管理すれば,数年にわたって病気のコントロールが可能である.要するに,炎症性腸疾患は,薬物で治癒させられるものではなく,コントロールを目的として治療するのである.
 炎症性腸疾患の治療の目標は,①腸の炎症のコントロール,②合併症の予防,③家庭および社会生活に復帰させることなどである.これらを可能にするためには,言うまでもなく,治療にあたる医師は,炎症性腸疾患に対する興味と理解を示し,さらには治療の進歩に敏感でなければならない.

サラゾピリンの使い方

著者: 吉田豊 ,   佐野正明

ページ範囲:P.590 - P.591

サラゾピリンの薬理
 サラゾピリン(salicylazosulphapyridine,以下SASP)はsulphapyridine(SP)と5-aminosalicylic acid(5-ASA)とのアゾ化合物で,Sulphasalazine,Azulfidineとも呼ばれている.SASPは経口投与後,小腸で吸収されるものが多いので,大部分は腸肝循環で大腸に至り,腸内細菌の作用によりアゾ結合が切られ,SPと5-ASAとに分解される.SPは容易に吸収されるが,5-ASAは約1/3が吸収され,2/3が便中に排泄される.
 SASPの作用機序についてはいまだ不明であるが,アラキドン酸の代謝経路でのProstaglandinやLeukotrienとの関係が注目されている.

ステロイドおよびACTHの使い方

著者: 渡辺晃

ページ範囲:P.592 - P.594

潰瘍性大腸炎
 1)プレドニゾロン(プレドニン®) 軽症・中等症に対しては,サラゾピリン®3〜4g/日とプレドニン®注腸20mg/回(1〜2回/日)の併用で2週間治療を行い,2週間経っても明らかな効果が得られない場合,これに加えてプレドニン®30〜40mg/日を併用する1).通常,分2〜3,食後にあたえる.最初に十分な量をあたえ漸減していくが,有効であったら2週間で20mg/日に減量し,以後は注意深く,2週間毎に5mg/日程度ずつ減量する1).プレドニン®注腸はプレドニンR経口投与を中止するまで続ける1)
 プレドニン®の効果が不十分な場合や減量に伴って再燃が起こり離脱が困難な場合は,アザチオプリン(イムラン®など)50〜100mg/日(または1.5〜2.0mg/kg/日)を併用する1).これが有効で副作用がないときは,まずプレドニン®を徐々に減量・中止し,ついでイムラン®を中止する1)

ステロイド坐薬および浣腸の使い方

著者: 武藤徹一郎

ページ範囲:P.596 - P.597

坐薬について
 1)治療の対象
 本療法の効果は,坐薬に含まれるステロイドが粘膜に直接接することによって期待できるものであり,溶解した坐薬の到達範囲はたかだかS状結腸下部までであるので,直腸炎が最もよい対象となる1).この他,左側結腸炎,全大腸炎の治療中に直腸の炎症をとくに軽快させ,直腸温存術をより安全に行う目的でも坐薬が使用される.また,直腸温存術後の直腸の炎症に対しても用いられる.

メトロニダゾールの使い方

著者: 樋渡信夫

ページ範囲:P.598 - P.599

 メトロニダゾール(フラジール®,MTZ)は抗トリコモナス剤として開発されたが,最近は抗菌,抗原虫作用を有することより,クローン病,抗生物質起因性腸炎,アメーバ赤痢の治療や,腸管切除術の前処置として用いられている.本稿では炎症性腸疾患,とくにクローン病に対するMTZの治療効果や副作用について解説する.

過敏性腸管症候群

過敏性腸管症候群の治療薬の使い方

著者: 陶山匡一郎

ページ範囲:P.600 - P.601

 本症は消化器系の代表的な心身症であり,最近まで過敏性大腸症候群(irritable colon syn-drome;ICS)と呼称されていたが,腸管の過敏状態は大腸に限って存在するものではなく,むしろ小腸をも含めた,さらに小腸だけでなく胃をも含めた胃腸管全体の機能異常,しかもそれが心理的・精神的因子により影響されることから,過敏性腸管症候群(irritable bowel syndrome;IBS)といわれるようになった.
 本症の診断基準を表1に示す.

肝疾患

急性肝炎の治療薬の使い方

著者: 日野邦彦 ,   宮川浩 ,   近藤寿郎

ページ範囲:P.602 - P.605

 急性肝炎は,病因や病型によって病態や予後が若干異なるため,正確に診断して治療を行わなければならない.

慢性肝炎の治療薬の使い方

著者: 赤羽賢浩

ページ範囲:P.606 - P.607

 わが国の慢性肝炎の大部分は肝炎ウイルスの感染に起因すると考えられ,B型肝炎ウイルス(HBV)の同定およびHBV感染症の解明から,B型慢性肝炎のほとんどすべてはHBVキャリアであることが明白となった.また非B型慢性肝炎に関しても,B型慢性肝炎との類似から,いわゆる非A非B型肝炎ウイルスキャリアであろうことは十分予想される.
 しかし,肝炎ウイルスの持続感染と肝病変の発現は必ずしも同一ではなく,肝病変の慢性化,進展には宿主の免疫機構が関連している事実は疑いもなく,HBVキャリアの場合もその90%は無症候性キャリアである.

肝硬変の治療薬の使い方

著者: 大和滋 ,   林茂樹

ページ範囲:P.608 - P.609

 肝硬変は慢性肝疾患の終末像ではあるが,幅広い病像を有している.わが国の肝硬変の成因は,ウイルス性とアルコール性とで90%以上を占めており1),それぞれ特徴ある病態をもっているため,この点を考慮に入れた対策が必要となる.ウイルス性肝硬変では,病態が活動性か否かが問題となり,アルコール性肝硬変では,断酒できるかどうかが治療上重要なポイントとなる.また,肝機能の面では,その低下が軽度で症状を現さない状態(代償期)か,機能低下が著しく,腹水や黄疸,肝性脳症を生じた状態(非代償期)かを把握することが大切である.
 肝硬変の基本的病態は,その成因にかかわらず,肝実質細胞の変性・壊死とその後に起こる線維増生であり,治療の主眼はこの2点に向けられなければならない.肝実質細胞の変性・壊死の阻止を目的として,B型肝炎ウイルス関連のウイルス性肝疾患には,各種インターフェロン,Ara-A,-AMPによる抗ウイルス療法が導入され,慢性肝炎から肝硬変への進展防止に一定の効果があることが示されており,さらに本年1月より,B型肝炎ウイルスの母子間感染予防を主目的としてB型肝炎ワクチンが発売され,B型肝炎ウイルスによる慢性肝疾患の予防・治療については明るい未来がある.

肝性腹水の治療薬の使い方

著者: 鳥居正男

ページ範囲:P.611 - P.613

 腹水は非代償性肝硬変症の代表的な症状であり,その出現は予後不良の徴候である.1952年以前の腹水出現後の肝硬変患者の1年生存率は30〜40%であったが,近年腹水の治療に関する進歩に伴い,1年生存率も50%以上と予後の向上がみられる1).肝硬変症の腹水の生成には種々の因子が関与しているが(図1),発生因子の主なものは門脈圧亢進,低アルブミン血症,肝リンパの漏出があげられる2).また,二次的因子として高アルドステロン症と,近位尿細管からのNa再吸収亢進が考えられている.肝硬変症の腹水出現患者の予後は腹水の生成の原因によっても異なり,黄疸・脳症を伴うような肝細胞障害が高度の場合は予後が悪く,腹水の原因が主に門脈圧亢進症による場合は比較的予後は良好である.

肝性昏睡

著者: 藤原研司 ,   富谷智明

ページ範囲:P.614 - P.615

 肝性昏睡は,高度な肝不全に伴う代謝異常によって生じる精神神経症状である.臨床的には軽度の性格変化から昏睡にいたるまで幅広い症状を呈するが,すべて可逆的である.病歴,理学所見,検査所見によって診断される.理学所見はかなり特徴的ではあるが,絶対的なものはなく,また,検査所見も,たとえば血中アンモニア濃度は必ずしも高値を示すわけではない.脳波も三相波など,特徴的ではあっても絶対的ではない.したがって,診断は総合的に判断しなくてはならない(表1).
 治療は,増悪因子の除去と積極的な治療とに大別される(表2).

胆道疾患

胆石溶解剤の使い方

著者: 松崎靖司 ,   大菅俊明

ページ範囲:P.616 - P.617

胆汁酸溶解療法の背景
 胆石はその保有率が約10%にもおよび,日常最も遭遇する頻度の高い消化器疾患の1つである.手術による摘出法が完成されているとはいえ,以前から非観血的に胆石を溶解できないかということは夢であった.ところがコレステロール胆石の生成機序の研究が進むにつれ,本症の患者ではコレステロール過飽和肝胆汁が生成されており,またコレスロールを溶存すべき胆汁酸プールが減少していることがわかった.このことから,1972年Dangingerら1)は,ガチョウの胆汁の主成分であるchenodeoxycholic acid(CDCA)を服用させ,初めて胆石溶解に成功した.一方,本邦において古くから"熊の胆"として親しまれてきたursodeoxy-cholic acid(UDCA)はCDCAの立体異性体であり,わが国においてCDCA同様に胆石溶解効果が認められた2).以後,世界各国においてCDCAおよびUDCAの治験が多数行われ,両胆汁酸の有効性と安全性が確認された.しかし一方,本療法には一定の限界があり,正しい症例の選択が必要であることも明らかとなった.

胆嚢・胆道感染症における抗生物質の選択基準

著者: 秋山健太郎 ,   辻本豪三 ,   橋本敬太郎

ページ範囲:P.619 - P.621

 胆嚢・胆道感染症の化学療法の実施にあたっては,起炎菌の正しい把握に努め,そのうえで起炎菌の抗生物質に対する感受性を検査し,すぐれた抗菌力を有する抗生物質のうち胆汁移行の良否などの臨床薬理学的特性を考慮し,肝,腎毒性などの副作用のできるだけ少ないものを選択するのが原則である.しかし,実際の臨床においては,緊急の場合など,起炎菌の検査,分離ができないことが多い.その場合には,高頻度にみられる起炎菌を想定して,その起炎菌に対して抗菌力が強くかつ胆汁内移行のよい薬剤を選択する必要がある.以下に,胆嚢・胆道感染症に高頻度にみられる起炎菌と,抗生物質の選択基準について解説する.

膵疾患

膵炎の治療薬の使い方

著者: 竹内正

ページ範囲:P.622 - P.623

 膵炎は膵の炎症性変化を伴う疾患であり,その概念には,臨床症状,膵機能障害および病理組織学的変化の3つが含まれ,急性膵炎と慢性膵炎に大きく分けられる.臨床上,膵組織を詳細に検索しうる機会はかなり限定されるので,病理組織学的な根拠が必ずしも十分でない場合も,臨床症状,検査所見(機能的,形態的)から,臨床的には膵炎と診断されることがある.
 急性膵炎の治療にあたっては,膵外分泌腺の安静,輸液,鎮痛が原則となる.そのためには,絶飲・絶食,経鼻的胃液吸引,輸液,シメチジンなどのヒスタミンH2受容体阻害薬の投与,鎮痛・鎮痙薬の投与などが行われ,それに加えて抗生物質,蛋白分解酵素阻害薬の投与が行われる.以上の治療法の有用性について,あるものはいくつか議論のあるところであるが,内科的治療を中心とした集学的な治療が重要であることは確かで,これにより重症化を抑え,重症膵炎の死亡率を低下させる可能性がある.最終的には,急性膵炎の治療は原因を除去することにより達成させられる.

便通異常

下痢と便秘の治療薬の使い方

著者: 河野実

ページ範囲:P.624 - P.627

A.止痢剤の使い方
 下痢はいうまでもなく人体の防御機構の一現象であって,ただ止めればよいというわけではない.逆にさらに下痢させて,体内有害物質を早く排除させたほうがよい場合も少なくない.抗菌剤の出現以前に,赤痢に対してまず窮利塩で下痢させたことは正しかったと思う.また,急激に止めて危険なことも少なからずある.潰瘍性大腸炎にアヘンチンキを用いてtoxic mega-colonを誘発するのも,その1例である.止痢剤の使用にあたってはその原因を究明することが先決問題であるが,これの選択にあたってはその作用機序を理解しておく必要がある.

鼎談

消化器薬の使い方

著者: 石崎高志 ,   小林絢三 ,   松枝啓

ページ範囲:P.628 - P.641

 松枝(司会) 本日は「消化器薬の使い方」と題し,H2-receptorblocker(以下H2-blocker)をはじめとする最近臨床に取り入れられた薬,あるいは見直されてきた薬をとりあげて,石崎先生には臨床薬理学的観点から,小林先生には臨床的な立場から,いろいろお話をうかがっていきたいと思います.

Current topics

Aldose reductase阻害剤

著者: 堀田饒 ,   寺島宏 ,   坂本信夫

ページ範囲:P.682 - P.694

 最近10年における糖尿病学の進歩の中で,世界的に注目されている領域に,"糖尿病性合併症の成因としてpolyol代謝の関与"がある1〜6).Polyol代謝の存在がはじめて知られたのは1900年のことである7)が,この代謝経路の重要性が明らかとなったのは1956年,Hersによる8)精子のエネルギー源であるfructoseの産生経路としてであった.一方,糖尿病性合併症とpolyol代謝との関連を取り扱った最初の報告は,1959年van Heyningenによる9)白内障の発症メカニズムに関するものであったが,あまり重視されることはなかった.この代謝経路の病因的重要性が世間に認識されるのに,いかに期間を要したかは"polyol"という語句が医学関係の辞典に載ったのが,1976年ということ2)からも推し測られる.
 今日,動物実験的に,臨床的にも発症成因の一つとしてpolyol代謝が重視されている糖尿病性合併症には,白内障,神経障害をはじめとして,角膜症,網膜症がある.腎症も注目されているが,動脈硬化症の発症・進展にも少なからず関与していると考えられている5).これら糖尿病性合併症と関連する組織以外にも,表1に示す組織でpolyol代謝の存在が知られているもの1, 10〜12)の,その生理的意義は未だ明らかでない.

カラーグラフ 皮膚病変のみかたとらえ方

脳・神経系の異常の合併が疑われる小児皮膚病

著者: 石川英一 ,   石川治

ページ範囲:P.646 - P.647

 概念 脳・神経系疾患に対する関心が高まるにつれ,脳・神経系異常を合併することの多い皮膚疾患が「神経皮膚症候群」の名で注目されてきた.合併頻度が高く,疾患としての独立性も高いものは,先天性ないし遺伝性のことが多い.本文では皮膚病変をみた時,常に中枢および末梢の病変を考慮する必要がある疾患について小児例を対象に述べる.
 von Recklinghausen病 常染色体優性遺伝・皮膚および末梢神経系に多発する神経線維腫と色素斑を特徴とする.色素斑は,すでに乳幼児期に多発し,それに対し神経線維腫は思春期以降にみられることが多い.小児例では色素斑はvon Recklinghausen病の早期診断指標として重要である(図1).

リンパ節疾患の臨床病理【新連載】

リンパ節疾患の病理

著者: 片山勲

ページ範囲:P.657 - P.660

 リンパ節は生体防御のために重要な役割を果たしている.そこに起こり得る病変は,先天性異常,変性疾患,代謝異常,炎症,腫瘍と多様であるが,実地診療上問題となるのは,ほとんど炎症と腫瘍のいずれかに限られている.そして炎症では,足に釘を刺したために鼠径部のリンパ節が腫れる場合のような局所性リンパ節炎と,伝染性単核細胞症に伴い全身のリンパ節が腫れる場合のような系統的リンパ節炎.腫瘍では,リンパ節そのものの悪性腫瘍である悪性リンパ腫と,他臓器の悪性腫瘍がリンパ行性に転移してくるために起こる転移性リンパ節腫瘍(たとえば胃癌から左静脈角リンパ節へのウイルヒョウ転移)と,合計4種類のリンパ節疾患に分けられる.
  すでに気づいたことと思うが,この4種のリンパ節疾患のいずれにおいても共通して存在する大事な徴候はリンパ節腫大であるということである.したがって,リンパ節疾患ではその種類を問わず,原則としてリンパ節腫大が患者の主訴であり,鑑別診断の対象である.

グラフ 消化管造影 基本テクニックとPitfall

食道(3)—食道疾患の読み方;食道内腔の病変と食道外病変

著者: 山田明義 ,   西澤護

ページ範囲:P.662 - P.670

 西澤 食道のX線像に異常としてあらわれるものには,食道内腔のものと,食道壁そのものの病変と食道外病変とがありますが,まず食道内腔の病変で注意すべきことと,食道外病変の鑑別について話をすすめていきたいと思います,食道内腔の病変といえば,まず何を考えたらよいでしょうか.

内科医のための骨・関節のX線診断

(4)腫瘍および腫瘍類似疾患の骨病変

著者: 水野富一

ページ範囲:P.672 - P.680

1.癌の転移
 骨転移の主な経路は血行性で,その他に稀にリンパ行性や直接浸潤がある.直接浸潤は膀胱癌や子宮癌で骨盤骨,悪性リンパ腫で腰椎に時に見られる.
 骨転移は,血流の豊富な赤色髄を持つ頭蓋骨,脊椎,肋骨,骨盤,上腕骨,大腿骨に起こり易い.膝や肘の遠位側にも頻度は低いが時に認められる(図1).この場合手よりも足に多く,原発巣としては肺癌の頻度が高い.

演習

目でみるトレーニング

ページ範囲:P.649 - P.655

—内科専門医による—実践診療EXERCISE

前胸部重圧感/頚部リンパ節腫脹,肝機能障害

著者: 石村孝夫

ページ範囲:P.695 - P.698

 59歳の男性.会社役員.既往歴,家族歴に特記することなし.喫煙は1日40本を35年間.来院3日前の夜,就寝時,胸骨中央部に何とも言えない嫌な不快感を自覚,そのときは10分後,自然に消失.昨晩,入浴後,胸骨中央部から左胸にかけて重圧感出現.このときもじっとしていたら10分で消失した.今朝,排便時にも同じような重圧感があったが,すぐに消失したので出勤.会社に着いてから冷汗とともに嘔気が出現,少し嘔吐した.胸部全体が重苦しいと言う.30分後同僚につきそわれてタクシーで来院した.来院時まだ症状は軽快していない.なお,今までの定期健診では異常を指摘されたことはない.
 診察:身長170cm,体重57kg,体温36.8℃,血圧144/78mmHg,脈拍82/分,整,貧血なし,頚動脈雑音なし.心聴診:I・II音正常,心雑音なし.肺聴診:異常なし.肝・脾:触知せず,下腿浮腫なし.両足背動脈:触知良好.

講座 図解病態のしくみ 内分泌代謝疾患・4

SIADH(ADH分泌不適合症候群)

著者: 斉藤寿一 ,   石川三衛 ,   葛谷健

ページ範囲:P.702 - P.708

 SIADH(ADH分泌不適合症候群)は下垂体後葉ホルモンADH(アルギニンバゾプレシン)の原発的な分泌亢進によって発症する低Na血症を主徴とした病態で,大別すると下垂体後葉よりのADH分泌亢進によるものと,異所性ADH産生腫瘍によるものとがある.本稿では,これら2群について低Na血症の発症・維持の過程にかかわる病態生理を考察したい.

臨床ウイルス学・8

ウイルスと肝炎

著者: 岡本宏明 ,   真弓忠

ページ範囲:P.710 - P.716

 Epstein-Barrウイルス(EBウイルス),サイトメガロウイルス等は全身感染症の一部分症として,肝臓にも器質的,機能的な病変を起こすことが知られているが,これらのウイルスによる肝炎は極めてまれである.通常,肝臓を主たる増殖の場とする肝炎ウイルスによる肝炎(ウイルス肝炎)が多く認められ,A型肝炎ウイルス(hepatitis Avirus:HAV),B型肝炎ウイルス(hepatitis Bvirus:HBV),および数種類の非A非B型肝炎ウイルスがその起因ウイルスとなっている.
 ウイルス肝炎は便口感染を主な感染経路とする流行性肝炎と,主として血液を介して感染する血清肝炎の2つに大別されている.現在,それぞれについて一つずつ起因ウイルスが同定され,A型肝炎ウイルス,B型肝炎ウイルスと名づけられている.しかし,これら以外にもインド,ビルマ,ネパール等では流行性肝炎をひき起こすHAV以外のウイルスの存在が報告され,流行性肝炎型の非A非B型肝炎ウイルスと呼ばれている.患者回復期血清を用いた免疫電顕法により,直径27mmのHAV様のウイルス粒子が認められているが,まだゲノム構造は明らかにされていない.また血液を介して感染する血清肝炎について,HBV以外のウイルス(少なくとも2種類)の存在が強く示唆され,まとめて非A非B型肝炎ウイルスと呼ばれている.

海外留学 海外留学ガイダンス

フランス留学とフランス語

著者: 大石実

ページ範囲:P.718 - P.721

卒後研修制度
 フランスでは医師になるのにインターン(interne)研修を含めて,高校卒業後7年間かかるのが普通である.専門医を目指す人は1年間のinterne研修の代わりに4年問のinternat研修をするか,interne研修修了後3〜4年間大学でパートタイムの研修をする.interneまたはinternat研修修了後に博士論文を出し,Diplôme d'Etat de Docteuren Médecineを取得すると開業できる.
 日本の医科大学卒業生は原則として,フランスで医師として患者を診療することはできない.医学生として留学することは可能だが,外国人は卒業してもDiplôma d'Universite de Docteur enMédecineしか取得できず,この資格では開業できない.研究・教育を主な目的とし,患者を診察する場合はフランスの医師といっしょにするという立場ならぼ留学できるが,この場合は無給のことが多い.詳しいことは下記に問い合わせるとよい.

CPC

右肺門部の塊状影および右肺門・縦隔リンパ節腫大がみられた28歳男性

著者: 河端美則 ,   井上雅樹 ,   尾形英雄 ,   片桐史郎 ,   杉田博宣 ,   徳田均 ,   木野智慧光 ,   岩井和郎

ページ範囲:P.724 - P.730

症例
 患者:28歳 男性.
 入院目的:胸部異常影の精査.

新薬情報

アルボ—〔大正製薬〕 一般名:オキサプロジン—非ステロイド抗炎症剤

著者: 水島裕

ページ範囲:P.722 - P.723

概略
 ここ数年,非ステロイド抗炎症剤(以下非ステロイド剤)の開発が著しいが,中でもlong-actingの薬剤の登場が注目される.すなわち血中濃度の持続により,従来1日3回服用しなければならなかった薬剤が2回,1回ですむようになり,患者の服薬負担を軽減すると同時に,コンプライアンスの上昇による治療効果の向上が期待できるようになった.一方,このようなlong-acting薬剤は,蓄積による臓器障害,とくに肝.腎に対する障害が懸念され,事実社会問題となった諸例もある.
 そこで1日1回投与ですみ,しかも腎障害などの少ない非ステロイド剤の開発が望まれる.このたび発売されたアルボはこの性質をもつものであり,これは,この薬剤がlong-actingであると同時に,腎集中性がないこと,選択的プロスタグランディン(PG)合成抑制作用をもつプロピオン酸系に属することが関連しよう.なお,本稿中の図表は主に申請時の会社側資料である.

感染症メモ

イミペネム—新しいクラスのβ-ラクタム抗生物質

著者: 袴田啓子

ページ範囲:P.700 - P.701

 イミペネムは,カルバペネムと呼ばれる新しいクラスのβ-ラクタム抗生物質であり,5因環のS原子にC原子が置換され,環の中に2重結合をもった構造である(図1a).イミペネムは現在手に入るβ-ラクタム剤の中で,最もスペクトラムが広い点で注目される.
 イミペネムのin vitroでの有効性は,表に示すように,メチシリン耐性のブドウ球菌とコアグラーゼ陰性のブドウ球菌(in vivoでは腸球菌も)を除きグラム陽性球菌に対してPcGに相当するほど有効であり,グラム陰性桿菌に対しても,Pseudomonas maltoPhiliaとP.cePacinを除けば第3世代と同等かさらに有効,広域ペニシリンやアミノ配糖体よりも有効という結果が得られている.また,嫌気性菌に対しても,クリンダマイシンあるいはメトロニダゾールに相当する有効性をもっている.これだけ広域なスペクトラムをもつ最大の理由は,ほとんどの細菌から産生されるべータラクタマーゼに安定なことで,これはおそらく6位の側鎖につくトランス構造のためと考えられている.

一冊の本

「Enjoying Life with Emphysema」—(Thomas L. Petty & Louise M. Nett, Lea & Febiger, 1984年)

著者: 松村理司

ページ範囲:P.717 - P.717

 1984年2月5日夕刻,アメリカ合衆国コロラド州デンバー.私は,家内(眼科医)とともに,Miss Louise Nett宅の晩餐に招待されていた.
 外は雪.少し遅れて,Dr. Thomas Pettyが,ジープに乗って駆けつけてきた.「遅れてごめんなさい.朝から在宅酸素療法中の患者宅を訪問していたものだから.」

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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