文献詳細
文献概要
今月の主題 消化器薬の使い方 炎症性腸疾患
サラゾピリンの使い方
著者: 吉田豊1 佐野正明1
所属機関: 1弘前大学医学部・第1内科
ページ範囲:P.590 - P.591
文献購入ページに移動サラゾピリンの薬理
サラゾピリン(salicylazosulphapyridine,以下SASP)はsulphapyridine(SP)と5-aminosalicylic acid(5-ASA)とのアゾ化合物で,Sulphasalazine,Azulfidineとも呼ばれている.SASPは経口投与後,小腸で吸収されるものが多いので,大部分は腸肝循環で大腸に至り,腸内細菌の作用によりアゾ結合が切られ,SPと5-ASAとに分解される.SPは容易に吸収されるが,5-ASAは約1/3が吸収され,2/3が便中に排泄される.
SASPの作用機序についてはいまだ不明であるが,アラキドン酸の代謝経路でのProstaglandinやLeukotrienとの関係が注目されている.
サラゾピリン(salicylazosulphapyridine,以下SASP)はsulphapyridine(SP)と5-aminosalicylic acid(5-ASA)とのアゾ化合物で,Sulphasalazine,Azulfidineとも呼ばれている.SASPは経口投与後,小腸で吸収されるものが多いので,大部分は腸肝循環で大腸に至り,腸内細菌の作用によりアゾ結合が切られ,SPと5-ASAとに分解される.SPは容易に吸収されるが,5-ASAは約1/3が吸収され,2/3が便中に排泄される.
SASPの作用機序についてはいまだ不明であるが,アラキドン酸の代謝経路でのProstaglandinやLeukotrienとの関係が注目されている.
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