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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻4号

1986年04月発行

文献概要

今月の主題 消化器薬の使い方 炎症性腸疾患

サラゾピリンの使い方

著者: 吉田豊1 佐野正明1

所属機関: 1弘前大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.590 - P.591

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サラゾピリンの薬理
 サラゾピリン(salicylazosulphapyridine,以下SASP)はsulphapyridine(SP)と5-aminosalicylic acid(5-ASA)とのアゾ化合物で,Sulphasalazine,Azulfidineとも呼ばれている.SASPは経口投与後,小腸で吸収されるものが多いので,大部分は腸肝循環で大腸に至り,腸内細菌の作用によりアゾ結合が切られ,SPと5-ASAとに分解される.SPは容易に吸収されるが,5-ASAは約1/3が吸収され,2/3が便中に排泄される.
 SASPの作用機序についてはいまだ不明であるが,アラキドン酸の代謝経路でのProstaglandinやLeukotrienとの関係が注目されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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