文献詳細
文献概要
今月の主題 消化器薬の使い方 肝疾患
慢性肝炎の治療薬の使い方
著者: 赤羽賢浩1
所属機関: 1山梨医科大学・第1内科
ページ範囲:P.606 - P.607
文献購入ページに移動 わが国の慢性肝炎の大部分は肝炎ウイルスの感染に起因すると考えられ,B型肝炎ウイルス(HBV)の同定およびHBV感染症の解明から,B型慢性肝炎のほとんどすべてはHBVキャリアであることが明白となった.また非B型慢性肝炎に関しても,B型慢性肝炎との類似から,いわゆる非A非B型肝炎ウイルスキャリアであろうことは十分予想される.
しかし,肝炎ウイルスの持続感染と肝病変の発現は必ずしも同一ではなく,肝病変の慢性化,進展には宿主の免疫機構が関連している事実は疑いもなく,HBVキャリアの場合もその90%は無症候性キャリアである.
しかし,肝炎ウイルスの持続感染と肝病変の発現は必ずしも同一ではなく,肝病変の慢性化,進展には宿主の免疫機構が関連している事実は疑いもなく,HBVキャリアの場合もその90%は無症候性キャリアである.
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