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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻4号

1986年04月発行

文献概要

今月の主題 消化器薬の使い方 肝疾患

慢性肝炎の治療薬の使い方

著者: 赤羽賢浩1

所属機関: 1山梨医科大学・第1内科

ページ範囲:P.606 - P.607

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 わが国の慢性肝炎の大部分は肝炎ウイルスの感染に起因すると考えられ,B型肝炎ウイルス(HBV)の同定およびHBV感染症の解明から,B型慢性肝炎のほとんどすべてはHBVキャリアであることが明白となった.また非B型慢性肝炎に関しても,B型慢性肝炎との類似から,いわゆる非A非B型肝炎ウイルスキャリアであろうことは十分予想される.
 しかし,肝炎ウイルスの持続感染と肝病変の発現は必ずしも同一ではなく,肝病変の慢性化,進展には宿主の免疫機構が関連している事実は疑いもなく,HBVキャリアの場合もその90%は無症候性キャリアである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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