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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻4号

1986年04月発行

今月の主題 消化器薬の使い方

肝疾患

肝性昏睡

著者: 藤原研司1 富谷智明1

所属機関: 1東京大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.614 - P.615

文献概要

 肝性昏睡は,高度な肝不全に伴う代謝異常によって生じる精神神経症状である.臨床的には軽度の性格変化から昏睡にいたるまで幅広い症状を呈するが,すべて可逆的である.病歴,理学所見,検査所見によって診断される.理学所見はかなり特徴的ではあるが,絶対的なものはなく,また,検査所見も,たとえば血中アンモニア濃度は必ずしも高値を示すわけではない.脳波も三相波など,特徴的ではあっても絶対的ではない.したがって,診断は総合的に判断しなくてはならない(表1).
 治療は,増悪因子の除去と積極的な治療とに大別される(表2).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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