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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻4号

1986年04月発行

文献概要

今月の主題 消化器薬の使い方 便通異常

下痢と便秘の治療薬の使い方

著者: 河野実1

所属機関: 1横浜船員保険病院

ページ範囲:P.624 - P.627

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A.止痢剤の使い方
 下痢はいうまでもなく人体の防御機構の一現象であって,ただ止めればよいというわけではない.逆にさらに下痢させて,体内有害物質を早く排除させたほうがよい場合も少なくない.抗菌剤の出現以前に,赤痢に対してまず窮利塩で下痢させたことは正しかったと思う.また,急激に止めて危険なことも少なからずある.潰瘍性大腸炎にアヘンチンキを用いてtoxic mega-colonを誘発するのも,その1例である.止痢剤の使用にあたってはその原因を究明することが先決問題であるが,これの選択にあたってはその作用機序を理解しておく必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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