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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻4号

1986年04月発行

文献概要

グラフ 内科医のための骨・関節のX線診断

(4)腫瘍および腫瘍類似疾患の骨病変

著者: 水野富一1

所属機関: 1聖路加国際病院・放射線科

ページ範囲:P.672 - P.680

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1.癌の転移
 骨転移の主な経路は血行性で,その他に稀にリンパ行性や直接浸潤がある.直接浸潤は膀胱癌や子宮癌で骨盤骨,悪性リンパ腫で腰椎に時に見られる.
 骨転移は,血流の豊富な赤色髄を持つ頭蓋骨,脊椎,肋骨,骨盤,上腕骨,大腿骨に起こり易い.膝や肘の遠位側にも頻度は低いが時に認められる(図1).この場合手よりも足に多く,原発巣としては肺癌の頻度が高い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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