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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻4号

1986年04月発行

文献概要

演習 —内科専門医による—実践診療EXERCISE

前胸部重圧感/頚部リンパ節腫脹,肝機能障害

著者: 石村孝夫1

所属機関: 1北野病院・循環器内科

ページ範囲:P.695 - P.698

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 59歳の男性.会社役員.既往歴,家族歴に特記することなし.喫煙は1日40本を35年間.来院3日前の夜,就寝時,胸骨中央部に何とも言えない嫌な不快感を自覚,そのときは10分後,自然に消失.昨晩,入浴後,胸骨中央部から左胸にかけて重圧感出現.このときもじっとしていたら10分で消失した.今朝,排便時にも同じような重圧感があったが,すぐに消失したので出勤.会社に着いてから冷汗とともに嘔気が出現,少し嘔吐した.胸部全体が重苦しいと言う.30分後同僚につきそわれてタクシーで来院した.来院時まだ症状は軽快していない.なお,今までの定期健診では異常を指摘されたことはない.
 診察:身長170cm,体重57kg,体温36.8℃,血圧144/78mmHg,脈拍82/分,整,貧血なし,頚動脈雑音なし.心聴診:I・II音正常,心雑音なし.肺聴診:異常なし.肝・脾:触知せず,下腿浮腫なし.両足背動脈:触知良好.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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