icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina23巻4号

1986年04月発行

新薬情報

アルボ—〔大正製薬〕 一般名:オキサプロジン—非ステロイド抗炎症剤

著者: 水島裕1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学・第1内科

ページ範囲:P.722 - P.723

文献概要

概略
 ここ数年,非ステロイド抗炎症剤(以下非ステロイド剤)の開発が著しいが,中でもlong-actingの薬剤の登場が注目される.すなわち血中濃度の持続により,従来1日3回服用しなければならなかった薬剤が2回,1回ですむようになり,患者の服薬負担を軽減すると同時に,コンプライアンスの上昇による治療効果の向上が期待できるようになった.一方,このようなlong-acting薬剤は,蓄積による臓器障害,とくに肝.腎に対する障害が懸念され,事実社会問題となった諸例もある.
 そこで1日1回投与ですみ,しかも腎障害などの少ない非ステロイド剤の開発が望まれる.このたび発売されたアルボはこの性質をもつものであり,これは,この薬剤がlong-actingであると同時に,腎集中性がないこと,選択的プロスタグランディン(PG)合成抑制作用をもつプロピオン酸系に属することが関連しよう.なお,本稿中の図表は主に申請時の会社側資料である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら