icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina23巻5号

1986年05月発行

今月の主題 水電解質と酸塩基平衡

水電解質の調節系概説

水代謝調節系(体液浸透圧調節系)

著者: 吉田尚1

所属機関: 1千葉大学医学部・第2内科

ページ範囲:P.748 - P.750

文献概要

水代謝調節系
 図1に生体の水代謝とその調節系を示す.正常男子の全体水分量は体重の約60%である.体内の水分は細胞内液・細胞外液に分かれて存在する.細胞内液は全水分量の約3/4(体重の45%),細胞外液は1/4(体重の15%)程度である.水代謝はこの水分の出入であるが,体内に入る水分は水および食物に含まれる水分の経口摂取と,体内で糖質・蛋白質・脂肪がエネルギーとして消費される時に生じる水(燃焼水)である.体外に失われる水には尿,大便中水分,不感蒸散,汗がある.このうち,水代謝として調節を受けるものは飲水量と尿量である.したがって,水代謝調節系は飲水量を調節する口渇感感受機構と腎からの水再吸収量を調節する抗利尿ホルモン分泌調節機構からなっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら