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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻5号

1986年05月発行

文献概要

今月の主題 水電解質と酸塩基平衡 水電解質の調節系概説

K代謝調節系

著者: 加藤暎一1

所属機関: 1慶応大学医学部・内科

ページ範囲:P.756 - P.758

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体内量とその分布
 全体K量は成人で45〜55mEq/kg,70kgの成人で約3,500mEqである.脂肪を除いたleanbody massのK量は66〜70mEq/kg,したがって体重当りの%は脂肪の多少により変動する.加齢と共に体重の脂肪の%が増加し,一方,細胞のK保持能が低下するので,体重当りのK量は減少,逆にNa量は増加する.
 KはNaとは反対にその大部分が細胞内に存し,組織により異なるが110〜150mEq/L,一方,細胞外液には3.5〜5.0mEq/L,細胞外液を14l(体重の20%)とすれば70mEqで,総量の2%に過ぎない.計算上では0.5lの細胞内液中の量の移行で細胞外液(血漿)濃度は大きく変動し得る.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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