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文献概要
今月の主題 水電解質と酸塩基平衡 水電解質の調節系概説
K代謝調節系
著者: 加藤暎一1
所属機関: 1慶応大学医学部・内科
ページ範囲:P.756 - P.758
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全体K量は成人で45〜55mEq/kg,70kgの成人で約3,500mEqである.脂肪を除いたleanbody massのK量は66〜70mEq/kg,したがって体重当りの%は脂肪の多少により変動する.加齢と共に体重の脂肪の%が増加し,一方,細胞のK保持能が低下するので,体重当りのK量は減少,逆にNa量は増加する.
KはNaとは反対にその大部分が細胞内に存し,組織により異なるが110〜150mEq/L,一方,細胞外液には3.5〜5.0mEq/L,細胞外液を14l(体重の20%)とすれば70mEqで,総量の2%に過ぎない.計算上では0.5lの細胞内液中の量の移行で細胞外液(血漿)濃度は大きく変動し得る.
全体K量は成人で45〜55mEq/kg,70kgの成人で約3,500mEqである.脂肪を除いたleanbody massのK量は66〜70mEq/kg,したがって体重当りの%は脂肪の多少により変動する.加齢と共に体重の脂肪の%が増加し,一方,細胞のK保持能が低下するので,体重当りのK量は減少,逆にNa量は増加する.
KはNaとは反対にその大部分が細胞内に存し,組織により異なるが110〜150mEq/L,一方,細胞外液には3.5〜5.0mEq/L,細胞外液を14l(体重の20%)とすれば70mEqで,総量の2%に過ぎない.計算上では0.5lの細胞内液中の量の移行で細胞外液(血漿)濃度は大きく変動し得る.
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