文献詳細
文献概要
今月の主題 水電解質と酸塩基平衡 水電解質の調節系概説
Ca代謝調節系
著者: 稲葉雅章1 森井浩世1
所属機関: 1大阪市立大学医学部・第2内科
ページ範囲:P.760 - P.762
文献購入ページに移動血清Caの正常値は約10mg/dlであるが,血中Caの生理作用はその約45%を占めるCaイオン(Ca++)に依存している.残り45%が血清蛋白と,10%がリン酸,クエン酸等の陰イオンと結合している2).最近,Ca電極により血清Ca++濃度が測定可能となったが,日常診療では血清総Ca濃度が測定されている.前述したように蛋白結合Caの存在のため,血清蛋白の濃度,組成に異常のある場合,蛋白濃度を以下の式3)により補正して考える必要がある.
掲載誌情報