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今月の主題 水電解質と酸塩基平衡 水電解質異常の病態生理
低K血症
著者: 中山眞人1 佐藤辰男1
所属機関: 1熊本大学医学部・第3内科
ページ範囲:P.772 - P.774
文献購入ページに移動 健康成人の体内総K量は約3,000mEq/lで,そのうち約98%は細胞内に,残りの約2%が細胞外液中に存在する.日常検査で測定される血漿中には,総Kのわずか0.4%しかなく,そのため血漿中濃度が必ずしも生体内Kの過剰ないしは欠乏を反映しているとは限らず,その値の解釈には十分な注意が必要である.正常者の場合,血漿Kは3.5〜4.5mEq/lの範囲に維持されており,3.5mEq/l以下を低K血症と呼ぶ.
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