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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻5号

1986年05月発行

文献概要

今月の主題 水電解質と酸塩基平衡 水電解質異常の臨床—アプローチと症候治療

Hyperosmolar syndrome

著者: 丸茂文昭1

所属機関: 1北里大学医学部・内科

ページ範囲:P.812 - P.814

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 ヒト血漿の浸透圧(Posm)は,
 Posm(mOsm/L)PNa×2+BUN(mg/dl)/2.8+glucose(mg/dl)/18+他の塩類(mg/dl)-10…1)で与えられるが,一般的には,
 Posm=PNa×2+BUN/2.8+glucose/18……2)として考えられ,283±11mOsm/Lが正常とされている.高浸透圧症候群(hyperosmotic syndrome)は,この血漿浸透圧を構成する要素のいずれかが上昇した時,あるいは諸物質の溶媒である水分の著しい欠乏のあった時に発症する.1)式をみて一目瞭然であるがごとく,Naの相対的過剰によって起こることが最も多く,高Na血症がほとんどである.しかし,図1に示すように他の要因についても考慮する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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