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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻5号

1986年05月発行

文献概要

今月の主題 水電解質と酸塩基平衡 水電解質異常の臨床—アプローチと症候治療

低K血症

著者: 藤田敏郎1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系・内科

ページ範囲:P.821 - P.821

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低K血症の鑑別診断
 一般に,低K血症はK欠乏の結果として生ずる.しかし,Kが細胞内に主として存在するイオンのため,K欠乏がなくても,細胞内外の分布の異常によって低K血症を示すことがある.従って,低K血症の原因は,1)K欠乏(K摂取不足,または体外へのK喪失),2)細胞外から細胞内へのK移行に大別できる(表).
 食品中には,かなりの量のKが含まれているので,摂取不足のみで低K血症を起こすことは少なく,体外へのK喪失(利尿剤の使用,下痢など)が合併していることが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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