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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻5号

1986年05月発行

文献概要

今月の主題 水電解質と酸塩基平衡 臨床の話題

Hypocalciuric hypercalcemia

著者: 久貝信夫1

所属機関: 1防衛医科大学校・第3内科

ページ範囲:P.882 - P.883

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 血清自動化学分析装置によるカルシウム(Ca)の測定が普及し,化学型の原発性副甲状腺機能亢進症(I° hyperparathyroidism:HPT)をはじめとする無症候性高Ca血症の発見頻度が高くなっている.これらのうち家族性に発症し,予後が良好なことからfamilial benign hypercalcemia,あるいは尿中Ca排泄が少ないことからfamilialhypocalciuric hypercalcemia(FHH)と呼ばれる一群が注目されている.同一家系内に重篤な新生児I° HPTが発生し,両者の関連が示唆され必ずしも良性とはいえない面もあり,後者の呼称が一般に用いられている.I° HPTとは異なり高Ca血症に対して副甲状腺手術は無効であり,また新生児I° HPTが発生する可能性に対処する意味から確実に診断することが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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