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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻6号

1986年06月発行

今月の主題 体液・電解質補正の実際

病態と輸液

嘔吐,下痢の輸液

著者: 石橋賢一1 椎貝達夫2

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部・第2内科 2取手協同病院

ページ範囲:P.980 - P.981

文献概要

 消化管と腎は生体の水電解質バランスをつかさどる主たる器官であり,多くの類似点がみられる.消化管はいってみれば一つの巨大なネフロンであり,輸送を行う上皮が連続してつながり,しかも分節ごとに機能分化がみられる.消化管に入る液体の75%は食事以外に分泌された体液であり,吸収というより再吸収という名がふさわしい.ここでは上部消化管の分泌液の喪失である嘔吐と,下部消化管の分泌液の喪失が主な下痢の病態とそれを補正する輸液の要点について述べる1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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