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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻6号

1986年06月発行

文献概要

今月の主題 体液・電解質補正の実際 病態と輸液

浮腫と輸液

著者: 折田義正1

所属機関: 1大阪大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.987 - P.989

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輸液は浮腫のあるとき必要か
 浮腫と輸液とのテーマは本来矛盾するもので,通常の観念に従えば浮腫のあるときの輸液は禁忌である.
 しかし,浮腫のあるとき,生体内にはナトリウム,水が貯留しているが,一般に循環血漿量は減少している.筆者にも微少変化群によるネフローゼ症候群患者がステロイド離脱後急激な再跳が生じ,1日尿蛋白量50g以上に及んだ例で,全身浮腫とともに血管は全く虚脱,カットダウンも容易でなく,ショック状態となった経験がある.したがって,ある種の浮腫では輸液により循環血漿量を増加させる必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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