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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻6号

1986年06月発行

文献概要

演習 —内科専門医による—実践診療EXERCISE

体重増加,四肢のこわばり/嚥下困難,四肢の筋力低下

著者: 石沢晋1

所属機関: 1新座志木中央病院

ページ範囲:P.1065 - P.1068

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 15歳のとき,身長が112cmしかないため,近医を受診し,甲状腺ホルモンの投与をうけた(薬剤名や量は不明).その後,服薬を続けたが,25歳のとき,通院をやめ服薬を中止した.その後2年間で70kgの体重が104kgとなり,全身倦怠感と易疲労感を認め当院を受診した.約1年前,某医院で肝障害を指摘されている。患者の言語,動作は緩慢で四肢のしびれとこわばりを訴えている.学歴は高校卒で成績は中等である.他の既往歴,家族歴に特記すべきものはない.
 入院時現症:身長145cm,体重104.5kg,脈64/分・整,呼吸15整.皮膚は粗造で乾燥す.体温36.2℃,血圧106/70,頭髪は粗で脱毛あり,両側眉毛の外側やや希薄,貧血(-),黄疸(-),舌肥厚,甲状腺腫(-),肺野・清,心音・微弱なるも純,腹部・肝脾腎触知せず,陰部・著変なし.四肢非圧迫性浮腫(+),聴力やや減弱,腱反射・弛緩時間やや遅延.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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