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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻7号

1986年07月発行

文献概要

今月の主題 呼吸器と免疫・アレルギー editorial

呼吸器と免疫・アレルギー

著者: 泉孝英1

所属機関: 1京都大学結核胸部疾患研究所・内科第2

ページ範囲:P.1116 - P.1119

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 "免疫とは本来疾病からまぬがれる生体現象を意味し,古くは伝染病において,疾病から回復した人々が同じ病に再び陥らないことを意味した.現在は以上のような現象をも含めて,免疫原すなわち抗原に対する生体のリンパ球およびマクロファージなど(免疫担当細胞)が担った反応(免疫応答)が何らかの形で持続している状態を総称して免疫とよんでいる"(織田・堀内・狩野・多田編:免疫学用語辞典.最新医学社,1984)."呼吸器と免疫・アレルギー"を主題とする本特集においては,"免疫"を"免疫応答を基盤とした肺における生体防御機構"として意識し,"アレルギー"を"免疫応答を基盤として惹起された気管支・肺領域における機能障害あるいは傷害に至る機序"と考えておくこととしたい.
 Sir Macfarlane Burnet,Prof. PB. Medawarの共同研究"acquired immunological tolerance"に対するノーベル賞授与(1960)を契機とする近代免疫学によってもたらされた25年の成果が,まことに目覚ましい革命的産物であったことはいうまでもない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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