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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻7号

1986年07月発行

文献概要

今月の主題 呼吸器と免疫・アレルギー 免疫からみた呼吸器感染症

呼吸器における感染防御機構

著者: 安藤正幸1

所属機関: 1熊本大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.1120 - P.1123

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 呼吸器は,ガス交換の場として直接外界の大気と接しているために,感染に対してはきわめて不利な臓器といえる.そのため呼吸器には,感染因子の侵襲を防ぐための多種多様な感染防御機構が発達している(表)が,とくに大気に接している気道表面および気道粘膜には,他臓器にみられない特殊な防御装置がそなわっている.なかでも,体液性免疫および細胞性免疫の機序による感染防御機構は,気道防御の中心的役割をなしている.
 そこで本稿では,呼吸器の感染防御機構を主として免疫学的立場から,①リンパ組織および細胞による防御,②貪食系細胞による防御,③体液性免疫による防御,および,④細胞性免疫による防御に分けて概説する.なお,貪食系細胞による防御については必ずしも免疫学的に特異的な防御機構とはいえないが,免疫応答に関与している部分もあり,一括して述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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