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今月の主題 呼吸器と免疫・アレルギー 免疫からみた呼吸器感染症
非定型抗酸菌症
著者: 久世文幸1
所属機関: 1京都大学結核胸部疾患研究所
ページ範囲:P.1141 - P.1143
文献購入ページに移動1978年以前はM. intracellulareが原因菌として90%前後を占め,M. kansasiiが7%前後,その残りをM. scrofulaceum,M. fortuitum,M. cheloneiなどがそれぞれ少数例報告されていた.しかし最近数年間の動向として,M. kansasii感染症の急激な増加と,M. szulgai,あるいは従来非病原菌とされてきたM. nonchromogenicumなどによる感染症の報告が相次いでいる.大部分は,肺結核と類似した肺の慢性感染症である.病理所見も肺結核の病理と類似しており,発症機転についても結核に準じて理解しりいるのが現状である
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