文献詳細
文献概要
今月の主題 呼吸器と免疫・アレルギー 免疫からみた呼吸器感染症
AIDSにおける肺病変
著者: 河野茂1 斉藤厚1
所属機関: 1長崎大学医学部・第2内科
ページ範囲:P.1156 - P.1158
文献購入ページに移動 1981年米国で男性同性愛者に後天性免疫不全症候群(AIDS)が初めて報告されて以来,これまですでに15,000人を超える症例が発生し,またわが国においても,1986年2月現在で15症例の報告がなされている.本症における高リスクグループとして同性愛者,麻薬静注者,血友病患者,ハイチ人などが知られているが,最近の疫学調査では,ザイールやコンゴなどの中央アフリカから,ハイチや米国,ヨーロッパへ伝搬したものと推定されている.
1983年Montanierら1)によりリンパ節腫瘍関連ウイルス(LAV)がAIDS患者より分離され,1984年にはGalloらがHTLV-IIIを,LevyがAIDS関連レトロウイルス(ARV)を分離しレンチウイルスがAIDSの原因ウイルスとして報告され,現在のところLAV/HTLV-IIIと表記するとの申し合わせがなされている.
1983年Montanierら1)によりリンパ節腫瘍関連ウイルス(LAV)がAIDS患者より分離され,1984年にはGalloらがHTLV-IIIを,LevyがAIDS関連レトロウイルス(ARV)を分離しレンチウイルスがAIDSの原因ウイルスとして報告され,現在のところLAV/HTLV-IIIと表記するとの申し合わせがなされている.
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