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今月の主題 呼吸器と免疫・アレルギー アレルギー性肺疾患の診断
気管支肺胞洗浄
著者: 泉孝英1 長井苑子1 竹内実1 渡辺和彦1 北市正則1
所属機関: 1京都大学結核胸部疾患研究所・内科第2
ページ範囲:P.1166 - P.1171
文献購入ページに移動Reynolds(1974)によって開発されたBALは,肺感染症における起炎菌の決定,あるいは悪性腫瘍細胞の検出手段として用いられてはいたものの,主たる目的とするところは,サルコイドーシス,過敏性肺臓炎(hypersensitivity pneumonitis,HP),特発性間質性肺炎(idiopathic pulmonary fibrosis,IPF)などを中心とするびまん性肺疾患の病態生理解明であった.しかし,最近になって,各疾患ごとのBALによって得られる液性成分,細胞成分に関する知見が増加してきたこと,また,モノクローナル抗体を用いてマクロファージ,リンパ球サブセット測定が可能になってきたことによって,BALの診断学的意義が高まってきた.
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