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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻7号

1986年07月発行

文献概要

今月の主題 呼吸器と免疫・アレルギー アレルギー性肺疾患 いくつかのタイプのアレルギー反応が関与している疾患

好酸球性肺炎

著者: 茆原順一1 木野稔也2

所属機関: 1京都大学結核胸部疾患研究所・内科第2 2京都大学結核胸部疾患研究所・検査部

ページ範囲:P.1188 - P.1190

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概念
 好酸球性肺炎は,1969年Liebow & Carrington1)が,1952年Reeder & Goodrichの提唱したPIE症候群(pulmonary infiltration with eosinophilia)に対し,組織学的には著明な好酸球増多を呈することは同様であるが,末梢血に好酸球増多を伴わない症例もあることから,より広い新しい名称として,"eosinophilic pneumonia"と提唱したことにはじまる.たがって,肺における病態は,本症はPIE症候群と同様,肺組織の主たる炎症細胞は好酸球よりなるという共通のものであり,多少の問題点はあるかも知れないが,基本的には同一疾患概念として,本稿では一般的に用いられているPIE症候群として述べてみたい.
 PIE症候群は,末梢血好酸球増多を伴い,肺浸潤影を呈する一群の症候群で,肺浸潤影を呈する組織の主たる炎症細胞は好酸球よりなることが本症の主徴である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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