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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻7号

1986年07月発行

今月の主題 呼吸器と免疫・アレルギー

免疫反応の関与が考えられる呼吸器疾患

肺好酸球性肉芽腫症

著者: 吉澤靖之1 佐藤哲夫2

所属機関: 1筑波大学臨床医学系・内科 2東京慈恵会医科大学・第3病院内科

ページ範囲:P.1204 - P.1205

文献概要

 1940年OtaniらおよびLichensteinらにより骨の好酸球性肉芽腫症が報告され,1951年にはFarinacciらにより骨病変を伴わない肺好酸球性肉芽腫症の存在が認められた.1953年になりLichensteinは好酸球性肉芽腫症(Eosinophilic Granuloma),Hand-Schuller-Christian病およびLetterer-Siwe病を基本的には原因不明の同一疾患であるとして,Histiocytosis Xと総称した.現在も病名については議論のあるところであり,好酸球性肉芽腫症をunifocalとmultifocalに分類し,Hand-Schuller-Christian病をmultifocalの亜群として,Letterer-Siwe病を腫瘍性の要素をもった別の疾患と分類する考え方もある.本稿で述べる好酸球性肉芽腫症は,unifocalおよびmultifocalの両者を同一疾患として扱う考え方による.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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