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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻7号

1986年07月発行

文献概要

Current topics

呼吸器疾患領域におけるグルココルチコイド

著者: 泉孝英1 田中茂1 長井苑子1

所属機関: 1京都大学結核胸部疾患研究所・内科第2

ページ範囲:P.1259 - P.1270

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 グルココルチコイド(glucocorticoid,GC)は,抗生物質,気管支拡張剤と並ぶ呼吸器疾患領域における治療薬の3本柱の1つである.GCの臨床応用は,Hench(1949)の慢性関節リウマチへの応用とその有効性の確認報告に始まる.呼吸器疾患領域においても,1950年頃より気管支喘息への投与が始まっており,すでに35年以上の年月が経過している1).GCの作用機序をふまえた上で,副作用の出現を抑制しつつの有効な投与法の開発は,当初より指摘されてきたことであるが,現実に,適応,投与方法,投与量の決定は経験的な知見によっているところが大きい.本稿では,GCの薬剤としての概略,作用機序2〜4)について述べるとともに,GCの適応,有効性からみた呼吸器疾患領域における応用について述べることとしたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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