文献詳細
文献概要
今月の主題 内科医のための小児診療のコツ 小児診療の特殊性
神経学的診察法
著者: 広瀬源二郎1
所属機関: 1金沢医科大学医学部・神経内科
ページ範囲:P.1310 - P.1313
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小児の神経学的検査法は,患者が学齢期に達しているか否かで異なる.学齢期に達していれば,成人の神経学的検査法がほぼそのまま通用するが,学齢期以前の小児,とくに新生児,乳幼児は,医師や種々の検査をいやがり,また特に知能発達障害のある場合には聞きわけがなく動きまわり,十分な診察ができないことが多い.そのため小児の診察,特に神経疾患患者の診察では,特殊なコツ,経験を要する.
成人を取り扱う医師はとかく威厳を保つべくふるまうことが多いが,医師と小児患者との関係は特殊であり,子供をこわがらせないためには白衣を脱ぎ,忍耐強く笑顔で接するうちとけた態度が必要である.このようにして子供と友好的関係をつくると同時に,また医師と母親との関係でも十分な協力が得られるように配慮しなければならない.
小児の神経学的検査法は,患者が学齢期に達しているか否かで異なる.学齢期に達していれば,成人の神経学的検査法がほぼそのまま通用するが,学齢期以前の小児,とくに新生児,乳幼児は,医師や種々の検査をいやがり,また特に知能発達障害のある場合には聞きわけがなく動きまわり,十分な診察ができないことが多い.そのため小児の診察,特に神経疾患患者の診察では,特殊なコツ,経験を要する.
成人を取り扱う医師はとかく威厳を保つべくふるまうことが多いが,医師と小児患者との関係は特殊であり,子供をこわがらせないためには白衣を脱ぎ,忍耐強く笑顔で接するうちとけた態度が必要である.このようにして子供と友好的関係をつくると同時に,また医師と母親との関係でも十分な協力が得られるように配慮しなければならない.
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