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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻8号

1986年08月発行

文献概要

今月の主題 内科医のための小児診療のコツ 思春期の異常

第二次性徴遅延

著者: 大山建司1

所属機関: 1山梨医科大学医学部・小児科

ページ範囲:P.1374 - P.1376

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第二次性徴発育段階
 思春期に対する明確な定義づけは行われていないが,一般的には,第二次性徴の出現を始まりとし,成長のスパートが起こり,body compositionが変化し,第二次性徴が完成し,性腺機能が成熟し,身長増加が停止するまでとされている.第二次性徴の出現は男子では睾丸容量の増加,女子では乳房の発育で始まる.
 第二次性徴の発育段階はTannerの基準に従って示されることが多い.表1はTanner分類に従った性成熟度とその他の身体変化を示したもので,各部位毎にTanner 2度,3度と表現される.男子では睾丸,陰茎がTanner 3〜4度で陰毛の出現を見,睾丸の発育から外陰の完成までは約4.7年,陰毛の出現から完成まで約2.7年を要する1).女子では乳房発育Tanner 3〜4度で陰毛の出現を見,陰毛発育Tanner 3度で初潮を見る.初潮は乳房発育出現後2〜3年,身長スパートのピークを過ぎてから1年前後である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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