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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻8号

1986年08月発行

文献概要

今月の主題 内科医のための小児診療のコツ 思春期の異常

性早熟

著者: 大山建司1

所属機関: 1山梨医科大学医学部・小児科

ページ範囲:P.1378 - P.1379

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判定基準と原因別分類
 第二次性徴は,女子では乳房発育,恥毛,初経の順で,男子では睾丸発育,陰嚢皮膚の変化,陰茎発育,恥毛の順で起こる.第二次性徴の発育段階は前項(表1)に示したTamer分類に従って表現されている.健常小児の第二次性徴の出現時期は,大体表1のごとくであるが,最近では若干これより早まる傾向にある.
 性早熟症(思春期早発症)の判定基準は,男子が男性,女子が女性として第二次性徴が出現した場合(同性化性早熟症)は表2の基準に従って判定される1).性早熟症の原因別分類を表31)に示す.性早熟症の原因は多岐にわたっているが,要点はまず第一に特発性か器質性かを判断することである.女子では70%以上が特発性だが,男子では50%以上が器質性である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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