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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻8号

1986年08月発行

文献概要

新薬情報

デソパン錠—〔持田製薬〕一般名:トリロスタン—副腎皮質ホルモン合成阻害剤

著者: 水島裕1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学・第1内科

ページ範囲:P.1465 - P.1465

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概説
 トリロスタンは,1970年スターリング・ウインスロップ研究所のNeumannらによって合成された化合物で,アルドステロンやコーチゾールなどの副腎皮質ホルモンの生合成を阻害する薬剤である.その作用点は,3β-hydrooxysteroid脱水酵素を拮抗的に阻害するものであり,その作用は可逆的である.このような性質から,トリロスタンは原発性アルドステロン症,クッシング症候群の治療薬として,1980年より英国において使用されている.最近,わが国においても,基礎研究,臨床研究が進み,上記疾患でアルドステロン,コーチゾールの分泌過剰状態,低カリウム血症や高血圧が改善され,それに伴う種々の症状の軽快も認められ,有用な治療薬であることが認められている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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