文献詳細
今月の主題 狭心症—各種治療手段の適応
狭心症へのアプローチ
文献概要
狭心症は心筋の酸素の需要に対して供給が不足し,心筋が低酸素状態に陥ったときに発生する危険信号であり,急性心筋梗塞あるいは突然死の発症に対する前段階として,その治療はすべての内科医にとって重要なものである.狭心症状が治療によって完全に抑制されれば良いことはいうまでもないが,狭心症にも幾つかのタイプがあり,それぞれに応じて治療法の選択,したがって効果の判定法も異なる.本稿においては,これらの点を含め,主として労作狭心症に対する定量的負荷試験を中心にして,狭心症の治療効果をどのように判定したらよいか述べる.
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